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アニメでナツが未来ルーシィを「軽い」と言ったことから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「このルーシィもつれ出すぞ」

そう言って抱え上げた未来から来たルーシィの体は、明らかに軽かった。
右肩に乗せた彼女の感触が、接した部分からローブ越しに伝わってくる。うつ伏せに担がれた形では、首筋に華奢な右肩が触れる状態だ。

そこから繋がる腕の先を辿ろうと意識をそちらに向け―――おかしいことに気が付いた。

ないのだ。肘から先に、続く筈の右腕が。

そんな、まさか。そんなはずは。
事実を認めようとしない脳は、意味のない否定の言葉をぐるぐると回すばかりだ。
ひやりとした感覚が背筋を駆け抜けた。じわりと不快な汗が滲み出す。


頭を過るのは、ルーシィが初めて妖精の尻尾に来た時のこと。
嬉しそうに、右手に映える桜色の紋章をこちらに掲げる姿。オレ達の仲間になったという、証。

『ナツー!!!見てー!!!妖精の尻尾のマーク入れてもらっちゃったぁ』

あの時、特に気にしていないような生返事をしたけれど。
本当は、今でも鮮明に思い出せるぐらいに、しっかりと覚えていた。


未来のルーシィがどういう理由でエクリプスをくぐり抜けて来たのかは、彼女が目覚めなければわからない。
わかっていることは、過去に戻らなければならない程の出来事が未来で起こるということ。
そして、ルーシィは未来でギルドの紋章を刻んだ腕を失うという事実。

心臓が締め上げられたように苦しい。
息が詰まりそうだ。

幸い、先頭を切って歩いていたおかげで、他の奴等には気付かれていなかった。
勿論、現在のルーシィにも。

右側に乗った温もりが酷く頼りなく感じ、思わず腕に力を込める。

今は余計なことを考えるべきじゃない。
全ては、未来のルーシィが意識を取り戻してから。

少しでも思考を反らしたくて、後ろから着いてくる足音へと声を掛けた。
いつものように、能天気な明るい声を装って。


「こっちのルーシィって…お前より軽いぞ!」


不安に疼く胸を隠すように。


 

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